火星の月の下で

日記がわり。

「穴熊が倒せない」を見て

居飛車穴熊が倒せない
なんかすげーわかる部分があるんだけと、最近は人とあんまり指してないので、この苛立ち感覚はちょっと忘れてしまっている。
たしかに、素人段階では対穴熊に対しては急戦とか藤井システムとかは、まだかなり有効ではあるんだけど、アマ程度だと広がりが少ないのでわりと憶えられてしまう、したがって同じ相手には何度も効きにくい、みたいなところがある。
まぁ、終盤でヘタレてしまうのは、ひところの藤井流への皮肉というか冗談かも知れんけど、本人の棋力とも関係してるから、策だけではいかんともしがたい側面ではあるが・・・。
加えて思うのは、一般への浸透。
昔から穴熊は素人戦法、プロにとっては筋悪、と言われてて、アマでの方が使う人が多かった(まだ大山がバリバリの現役名人だった時代)けど、ここまで定着はしてなかったと思う。
時間的な理由で人とさすことはほとんどない昨今だが、人がさしているのは良く見る。アマ大会を覗くこともあれば*1、近所のショッピングコーナーの休憩所に将棋盤がおいてあって、じいさんや中高年がさしているのをよく見たりするからだが、穴熊を見ないことはまずない。1960年〜70年代でもアマの大会では穴熊は見たけど、ここまで偏ってる印象はなかった。
上位者になると、さすがにちらばってはくるけど、下位者の勝負ではたぶん群を抜いての一番人気の戦法なんじゃないかなぁ。
穴熊は自分が指してるときはそう感じないんだけど、他人がさしていると、とたんにつまらなく見えてしまう。プロ同士の棋戦であっても。
ましてや相穴熊とかになると、もういいや、とその場を立ち去りたくなる。
一方、私自身は居飛車党なんだが、振飛車の対局、相がかりの対局なんかは見ていてすこぶる面白い。
穴熊が現在もっとも有効な組み方だと認識されていても、見ていて面白さがわかりにくい、というのが問題なのかもね。

*1:20代の頃に東京都代表で、大手アマ棋戦に出たことがあった。全国優勝とかいうのはついぞなかったけど。そんな関係で、昔のことを覚えてくれてる人もいて、けっこうローカルな大会まで観戦を誘ってくれるときがあったりする。ありがたいこっちゃな。