火星の月の下で

日記がわり。

マーロウの『フォースタス博士』に想う

雷雨に起こされ、しかも適度な頭痛に見舞われていたので、鎮痛剤を飲みながら、書棚からマーロウの『フォースタス博士』を取り出して拾い読み。
最初の方で、メフィストフィレスが呼び出して見せる7つの欲望、グラトニーとかプライドとかっていうのは『はがれん』でも使われたヤツだな。
7つ全部が一致しているわけではないので、ここから引っ張ってきたかどうかはわからんが。
終幕で呼び出した理想の美女ヘレナ(ヘレン)。
ゲーテの悲劇第2部でも呼び出されているが、ファウスト博士の恋人としては、グレートヒェン(マルガレーテ、マーガレット)ではなく、このヘレネーを想定すべきなんだろうな。
ゲーテの悲劇第2部はあまりに深淵、かつ広大なので、全体像での比較は困難だけど、マーロウの、この庶民感覚に近い悪魔像、というのも、それなりに鋭利で面白い。
そんなとりとめのないことをぶつぶつ想う曇天の祝日でのことでありました。
あー、頭痛がひかんなぁ。。。