火星の月の下で

日記がわり。

◇非婚生活者が残すべきもの

【日本ヤバイ】結婚件数が過去最低を更新 未婚者「長生きしたくない」・・・老後に大きな不安
かなり本音が出ているように感じるんだけど、どうなんだろうか。
不安の一つに、非婚世代の前例がないから、というのも大きいと思う。
もちろん、社会体制がそういうのを許さない、とまでは言えなくても想定していないから、というのもあるだろうけど。
50代非婚者だが、数としてはたぶん圧倒的に少ないだろう。
それゆえ、そこからあまり有意義な意見や情報が出てこない。従って下の世代に反映されない。
だいたい我々の世代で非婚者というのは、世間をあまり信用してないので、そういった情報を出す意義とかを認めたくない、てのもあるし。
ただ下の方でも少し出てきてるけど、これから子供を作る人達は、自分の子供が一部の特権階級に搾取され、親以上の悲惨な人生を歩むことを余儀なくされる可能性が著しく高くなる、というのを直感的にわかってきている人が増え出していると思う。
少子化を憂慮する層ってのは、もちろん社会構成や年金といった、現実的な問題をまず第一と考えているんだろうけど、これまた本能的に、自分達の子孫が搾取する相手が減少していく、ということに危機感をもっている、というのもあるだろうね。
移民政策がどうのこうの、と言ってるのも、自分達の将来の奴隷階級が欲しいから。
搾取階級は保守的になりがちなので、その奴隷にするはずの移民が自分達の子孫を奴隷にしてしまう、ということについては考えが及ばない。だって同国民の奴隷は世代を経ても奴隷になる可能性が高いからね。
教育産業にいると、子供が上層階級へ抜けでるにはそうとう困難な時代になっている、というのを痛感する。
単純に考えてみると、教育に関して2つの選択肢が思い浮かぶ。
その1、ありったけの金を子供の教育に投資して、高学歴層に食い込み、搾取階級のソサエティに入れること。
しかしこの教育費、実はかなりバカにならない。少なくとも、親の世代が自分達が子供だった頃の教育費なんかとは比較できない状況になりつつある。
一人の子供を教育するのに、実質、2つから3つの学校に通わせて、親の世代なら2〜3人分かかる教育費を注ぎ込んで、それで普通。そこからさらにプラスアルファが求められ、それがついていけない人間から落伍していく生き残りゲームの様相を呈する。
実際、そこそこ良い大学を出て、そこそこ程度の収入を得ている世代の親程度ではついていけないシステムで、そこそこではなく、相当の収入を得ている層でないと、実質的には不可能。
その2、子供の自主性にまかせて、自由にのびのびと育てる。
・・・こう書くとものすごく良いように感じるが、中学に上がった頃から現実の風が容赦なく吹き付けてくる。
まず、上に書いた第1のシステムの競争に身を置いていない子供は、まずまともに進学できない。早ければ高校入試から、遅くとも大学入試でそれが残酷な現実として横たわる。
親の世代と違って、頭が良くて優しい子、だけでは生きていけなくなるのだ。
その結果、親の世代ならDQN高校だったような高校にしか進学できず、さらに大学入試においては、D〜Fランク(ネット界隈で言われている揶揄的なFランではなく、真性のD〜Fラン)大学にしか進学できなくなる。
そして高校中退、高卒、Fラン出身者として、低賃金奴隷社員、ブラック企業、あるいはそこにすら届かずパート、派遣で消耗させられ、30代くらいでもう無職状態、という現実になる。
これが「自由にのびのび自主性を尊重して」育てた結末だ。
もちろん、こういった暗い競争社会においても例外はある。そしてその例外は、意外性を持てば持つほど尾ひれがつくので、「自分(の子供)に限って」と思ってしまうが、実はそうではなく、それはほとんど誤差の範囲なのである。
現在はこれが大勢を占めるところまではいってないけど、30年以上この仕事に携わってきて、徐々に拡大しつつあり、もうすぐそこまで来ているように感じる。
自分の子供を不幸にしたくないから子供は作らない、と言うのは、立派な選択なのだ。
そしてそれは、他人を奴隷にして搾取しようとする、世襲的特権搾取階級に対して取り得る、ほとんど唯一の、しかしかなり効果的な手段なのである。
安楽死の問題は、まだ考えが煮詰まっていないところもあるので、今回は見送っておく。