火星の月の下で

日記がわり。

印欧祖語誕生の地

「全ての言語はトルコに通ず」  英語もヒンディー語もルーツは同じ?
トルコ、というのは民族としてのトルコではなく、土地としてのトルコ、古代のアナトリア、あるいはヒッタイトの拠点だった地。
でまぁ、英語もヒンディー語ルーツは同じ?・・・と書かれているけど、言語学を多少でもかじったことがあれば、基本常識中の基本常識で、何をいまさらそんなことを言ってるんだ?・・・といったところなんだが、この文のポイントはそこではなくて、出発点としての土地がアナトリアだった、ということにあるのではなかろうか。
しかしそれにしては、土地に関しての記述がないので、どうもよくわからんなぁ、この文の主旨が。
印欧祖語の出発点がどこだったか、というのはかなり今まで論じられてきて、当初、東ヨーロッパからカスピ海にかけての地域、なんてことを言われていた時代もあったが、最近はだいたいウラル山脈のあたり、というのが大勢になってきていたよに思う。
最近、と言っても、それほど言語学関連のニュウスは追いかけてなかったので、この論文直前の最新はまた違うのかも知れないが、いずれにせよ東欧起源はもう成立していないだろう。
で、ここではアナトリアが起源だという。
たぶん、ヒッタイト語からみではないかと思うが、イランにアヴェスター語、北インドサンスクリット語なんかがかなり早い時期に現われているので、はたして言語伝播の時間として成立するのかどうか、そのあたりも興味のわくところでありますな。