火星の月の下で

日記がわり。

トゥシューズに画鋲が!

先週の『JPきらデコッ』を見てたら、ぴんくの靴になまこを入れていやがらせをする、というのが出てきた。
あれたぶん大元は大昔のバレエ漫画で「トゥシューズに画鋲が!」・・・というヤツだろうと思うが、このネタというかギャグというかパロというか、かなり古い頃からある。
昭和40年代にはこの手のギャグがあったので、大元はそれ以前ではないか。
そんなことをぼんやり思ったものの、残念なことに昭和30年代、40年代前半の少女漫画については記憶にあるものの現物が手元にないので、確認のしようがない。記憶違いもあるかもしれないし。
少女漫画とバレエ・・・というサイトがあったので、拝見させてもらう。なかなかの労作。
トゥシューズに画鋲を入れる」という細かなモティーフまではさぐれなかったけれど、かなり覚えている作品、つまりそれだけ人気のあった作品も覚えていたので、どのあたりに視点をおいてさぐっていけばいいか、というところはぼんやりと見えてきたように思う。
ただ古書店でマメに探して歩くのはちょっと骨がおれるので、長い時間をかけておいおい、かな。私自身にそんなに時間が残っていない、という危惧もあるけど。
この中で明確に記憶にあるのが『マキの口笛』と『りぼんのワルツ』(牧美也子)で、『マキの口笛』の方はひょっとしたら後年出たりぼん増刊号の方の記憶かも知れないが、少なくとも虫コミックス以前なのは確かだと思う。
ギャグのネタにされる以前のバレエ漫画というと、わたなべまさこさんと横山先生が数多く描かれていたという印象なのだが、横山先生の少女漫画は作風からしてそういう素材はやらなさそうなので、あまりこの記憶はあてにならない。
かといって谷ゆきこさんまで時代が下ると、もう定着していた印象だしな・・・。
少女マンガにスボ根が定着し出すのが『アタックNo.1』少し遅れて『スマッシュを決めろ』といったあたりだったような記憶なのだが、これ以外に映像化されていた『サインはV』もこの中に入るだろう。
『スマッシュを決めろ』はテニスだったが、あとの2つはバレーもので、浦野さんは『アタックNo.1』以外にも別マ等にいくつかバレー漫画を描かれていた。
少女漫画のスポ根モティーフはバレーボールから始まったと思う。
それ以前、スポ根的立ち位置にいたのがバレエものじゃなかったか。
上の特集ページでも、バレエを本格的やっているのか、単なる小道具としてのか、について細かな分類をしてくれているが、さらにスポ根的要素についても言及してくれているみたいなので、いろんな意味で指針になりそうだ。
画鋲ネタは一つの素材ということにして、機会があれば70年以前のバレエ漫画というテーマにも着目していきたい。