火星の月の下で

日記がわり。

▽時代が語る童貞感

30代未婚男性の3割が交際経験なし、20代の頃から変わらず童貞
こういう記事を見ると、時代は変わったなぁ、とつくづく思う。
ほんの30〜40年前までは、30代で童貞なんてちょっと考えられない、という風潮というか感覚が社会全体にあった。
中年で独身、というのか、なにか性癖が異常か、カラダに欠陥があるか、みたいな空気は間違いなくあって、大学時代にとある一般教養の教授が独身だったのを知ったとき、同級生が「健康診断とか自分でするらしい」「食材をスーパーで買ってるのを見た」なんてのをごく普通に言っていた。童貞と独身はちょっと違うが。
それが今では40代で独身でも、30代で童貞でも、ある種の「なにか違う」雰囲気はまだ残ってはいるが、少なくとも「異常者」を見るよう目つきで見られることはなくなった。
良い時代になったと思う。
ワタクシが生涯独身を決意したのは20代の前半だったけど、その頃はそれを実行することは「異常者の道を辿る」かのごとく思われていたのである。(そう宣言したり思考したりするヤカラは多かったが、案外結婚していたりしたので、大事なのは「実行した」ということ)
それと、未婚時代を経済的原因「だけ」に求める風潮があるようだが、それもはたしてどうか。
もちろん経済的原因が最大のもので、かつ直接的なものであろうけど、この時代を覆う空気のようなものをみすごしてはいけない。
教育関係にいるせいか、それこそ何千何万とう若者を見てきたが、母親の人間教育というものが、この「非婚」「未婚」にものすごく影を落としているな、と思うことがよくある。
童貞感と離れるので考えていることなので、これについてはまたの機会にするが、
・既婚女性は少子化、非婚について認識がない、もしくは浅い、現実感がない。
ということと関係していると思う。
これからは独身者は終生独身、既婚者は自分の子供が結婚しない(できない)時代に突入している、ということを認識すべきだ。
もう既に「既婚者は孫の顔が見られない」時代に突入していると思う。