火星の月の下で

日記がわり。

▽無子高齢化

「日本の「無子高齢化」は、政府が非常事態宣言を出すべき深刻度」
(p://gendai.ismedia.jp/articles/-/52574)
政府の対応と財源という言い訳について書かれているが、その根底にある「無子高齢化」というのは強烈な言葉でありますな。
でもたぶん真実。
いまでこそ生涯独身男性ということがさほど異常なことではなく普通に語られるようになってきたが、ワタクシが十代、二十代の頃は、どんな形であれ、日本人は成人してしばらくすると結婚するものだ、という空気が濃密にあった。
もちろんその背景には「見合い制度」というものが、都市部、田舎を問わず機能していたから、というのもあったが、終生独身を決意し実行するにはなみなみならぬ勇気が必要だった時代。
今だとちょっと考えられないね・・・終生独身は何もしなければそうなってしまうし、かつて「何もしなければ結婚していた(あるいはさせられた)」時代とは真逆になってしまっている。
その意味で、若い頃考えていたことが少しだけ実現しつつある現状は非常に皮肉な結末になりつつある。
昔、考えていた未婚者の増大とそれにより人口の漸減は、各世代、全国各地で満遍なく起こる、ということを前提にしていたので、今の一極集中で東京にだけ人口が増加集中し、老齢者層だけがここまで肥大化するなんてところまで望んでいたわけではなかったから。・・・まぁ、老齢者層の肥大化は少しは頭にあったけれども。
この先どうなるのだろうか。
残念なのは、それが判明する頃までは自分は生きていないだろう、ということだ。
少なくとも、第二次ベビーブームの連中が全て墓に入ってしまった頃、どうなっているかが具体的に顕在化してくるだろうから。
だが当然のことながら、その時になって修正は不可能である。
もっとも、今の時点でどうなるか、というのは予想がつきそうではあるかな。
これを改めるには、首都圏が壊滅するくらいの災害か戦争、もしくは既得権益を受益している層がそうとうに痛い血を流す必要があるだろうから。