火星の月の下で

日記がわり。

○やしきたかじん、逝く

やしきたかじんさん死去 64歳

歌手でタレントのやしきたかじん=本名・家鋪隆仁=さんが今月3日に亡くなっていたことが7日、分かった。
64歳だった。
すでに近親者のみで密葬を済ませたという。

あああ、ショックや。
ガンダム劇場版第一作テーマ「砂の十字架」でヒットするはるか以前、ヤングタウン等の深夜放送で聞いていた身としては、ショック、それ以外にない。
あの生き方、あの酒量、そしてガン、ということだったので、長生きはせんだろうなぁ、とは思っていたけど、心のどこかで「それでもたかじんなら笑って戻ってきてくれる」みたいな根拠のない期待があっただけに。
なんか心の中にポッカリ穴があいてしまったようだ。
本人にとって64での死、なんてのはいろいろ無念だったろうとは思うけど、最後まで生き方としてブレなかったよなぁ、とも思うことしきりである。
その生き方はひたすらかっこよかった。
歌もうまかった。
楽曲を提供するはるか以前から谷村新司なんかは「日本で一番うまい」と深夜放送で言ってたし、当時、70年代の放送を聞いていた人はだいたいそう思っているんじゃないだろうか、とにかくびっくりするほどの歌唱力で、長年クラシックを中心に聞いてきたが、この人の歌はポップスとして本物だ、と何度も思わされた。
ここ数年は「そこまで言って委員会」の方が有名になった感もあるし、若い人なんかはそっちの方しか知らない人も多いかも知れないが、超一流の歌手で、非常に優れた話芸の持ち主でもあった。
いろんな思い出があふれてきて、せつなくて悲しくてたまらんけど、今はただ哀悼を捧げ冥福を祈ることにしたい。どうか安らかに。合掌。