火星の月の下で

日記がわり。

○奈良の闇には踏み込みたくない

山奥の高速を走ってる見えてくるポツンポツンと立ってる一軒家
奈良に引っ越してから驚いたことの一つに、新聞チラシなんかにはさまれている住宅関連の不動産広告。
県民の大半がしめている奈良市生駒市、そして橿原神宮線の西大寺-八木間。
このあたりは他地域とさして変わらない状況で、もちろん価格はそれなりに安め、の典型的な田舎寸前の郊外住宅地、といった趣きなんだが、たまにものすごい物件が載ってたりする。
過去何年間かの記憶を頼りに書いてみると、2DKマンション80万円、ワンルームマンション20万円、80坪土地付き平屋80万円、50坪土地付き畑付き農家60万円・・・てのが、たまに載ってたりする。
もちろんよく見たら、その異様に安いマンションは奈良市のちょっと闇な部分のB地区に建っていたり、土地付き一戸立ち(たいてい平屋)は鉄道どころかバスも来ていない山間にあったりして、安いのにはそれなりに理由があるのう、といったところである。
もちろん他県にもそういうのは注意して見ていればあるんだろうけど、やはり大阪やら東京やらでの経験があったりすると、かなり異様に感じてしまう。
B地区だのなんだのってのは子どもがいたりすると教育環境云々でかなりきついだろうけど、単身者にとってはそれほどのマイナスでもないかな。
もちろん治安が大丈夫だろうか、という心配はあるけど、Bとはいえマンションが建つようなところであれば派出所が近かったりもするし。
ただ奈良の場合、ワタシが出身者ではなく他地域からの転入者なので気付かないだけなのかも知れないが、北和、中和限定で、南和地区にはまったくといっていいほどそういうものが見あたらない、というのが特徴的に感じてしまう。
奈良県は南半分が吉野郡(厳密には1/2ではなく3/5くらい)なので、人が市民生活として住める場所の南限でも、中和やや北よりになってしまうという事情があって、市民感覚としての「県南部」が、地理的には北部内での南方になってしまうのだ。
実際あっても売買の対象になりにくい、という事情もあるのかもしれない。
こうしてみると、たとえ私鉄とか三セクとかであっても、鉄道が来ているっていうのはたいせつなことなんだな、とあらためて思ってしまうのう。
田舎に車が必須とはいえ。