火星の月の下で

日記がわり。

○女の子は砂糖菓子ではなく、綿菓子だと思う

土曜日、少し昔の少女漫画を整理していたり、エアチェックをしつつ、少しばかり妄想。
女性視点からの少女漫画の男子キャラときめきポイントとして、「女の子ってふわふわしててやわらかくて砂糖菓子みたいで」と感じる描写があった。
特にどの作品というわけではなく、複数の作品で見たので、十代半ばから後半にかけての最も美しい時期の少女を見た同年代男子の、異世界を見るような感動、感銘をうまく表現しているな、と思うのだけど、世故に汚れたおとなになってくると、そんな人生で最も美しいであろう時代の女子を見ても、いろいろとひねくれて見てしまう。
女の子は砂糖菓子ではなく綿菓子ではないのか、というのが第一点。
そのココロは、遠目から見ている限りはふわふわしててやわらかそうだけど決してサラサラとしてはいなくて、触れるとねとつき、湿度と粘度がしつこくこびりつく、というもの。
おいしいけれど少しの間放置するだけで虫がついたり腐ったりする・・・これは砂糖菓子でも一緒か。
この柔らかそうに見える、というのが曲者で、柔らかさの中には、乾いたサラサラしたものと湿度を伴ってジトッと粘りつくものがある。
自身の生活環境の近くに妙齢の女子の生態がなかった男子などは、これを男子視点での「ふわふわ」「やわらかさ」に感じてしまう。
綿毛のような柔らかさ、でも実際は綿菓子のようなべとつきがある。とってもおいしいのだけれど。
女きょうだいがいるかいないかでもかなりこの観点は変わってくるだろう・・・でも、女の子にピュアな想いを抱いてしまうのはそういたものが身近になかった男子だろうし、性差の悲喜劇もそういったところから生まれてくるので、素材としては(女子ヒロインの側を視点にとるのなら)そっちの方が面白いことが多い。
加えて、天使のような女の子もそのまま誰も手をつけないと年降るにしたがい腐ってくる*1というのが現実でもあるのだが、ピュアな男子ほどその変化が受け入れられない。
整った顔立ち、黒髪ロングの童顔巨乳で、心優しく頭もいいけど決してひけらかしたりしない、羨望の女子高生。*2
ピュア男子視点ではそういったエンタメ作品を読むとき、そこで時間がとまるので、その女の子が変化していく(成長というより変化)というプロセスを想像できない・・・もちろん現実生活ではたいていの人がちゃんと対応、適応できているのだけど、物語の中では、ということだけどね。
そんなどうでもいいことをつらつら思ってしまった、土曜の夕方でありました。
現実を見ていないピュア男子の少女漫画的恋物語なんかも、それをちゃんとわかった上で描かれていると面白くタメになることが多いので、そういった作品を揶揄するつもりではないので、念のため。

*1:この「時が経つと腐る」というのは加齢による劣化、老化の意味ではないので、念のため。

*2:もちろん物語表現上では女子中学生でも可。ただ女子小学生とまでなると、ちょっと違うかな。