火星の月の下で

日記がわり。

◎『響け!ユーフォニアム』第13話

例によって詳細はアニメブログの方に書くので簡単に。
月曜日に発表された予告映像で、原作第2巻でキーになる優子(デカリボンちゃん)とみぞれ(オーボエちゃん)が動きとともに映ってたので「ひょっとしてみぞれの配役が決まってセリフがあるのか」あるいはそのままの流れで第2期決定とか出るのか、と思ってたのにそれはなし、その意味では少し肩すかし。
またコンクール直前の心理もようが少し書き換えられてて、あの濃密にして精緻な作画にもかかわらず、原作と比べるとやけにあっさり終わってしまったような感じでもあった。
原作だと北宇治の直前が立華で、その順番での緊張とかもあったのに、アニメでは立華が北宇治の後に変更されて、梓が少し映っただけ。
前にこっちのブログでも少し書いた、原作は人と人との関係性を主軸にしてそこから人物の内面へ、という方向性なのに対して、アニメ版ではまず個人があってそこから関係性に移っていく、という手順の差がここでも明確に作用したかな、と思う。
前回の第12話でそれが明確になったし、そういう点では一貫していたようだ。
加えて、見せ場としてコンクールの中身、というのもあったのだろう、そこで尺をたっぷりとって、ということなのかも知れない。
聞いていた葉月と夏紀の表情を通じて、そして直前の夏紀と久美子の、久美子と俊一の拳のやりとりなんかを通じても、それぞれの人間性には迫れてるので決して原作を踏み越えていたわけでもなかったし、それはそれでいいかな。
あと、細かなところとしては、みぞれのクローズアップはオーボエのソロでしてほしかった気も少しある。これは第2巻内容になってしまうけど。
関西大会での見せ場として、課題曲ではみぞれのオーボエ・ソロが、自由曲では麗奈のトランペットソロが光り輝いているので、曲は同じものになるはずだから、その辺を少し入れてほしかった。
とはいっても、麗奈のソロを真横で聞く香織の表情がまるで聖母のようになっていて、そういうキャラの情緒を見せるのはほんとうまいな、と改めて感嘆でありました。
キャラ場面としてはなんといっても出番前に、麗奈が久美子に自分の髪をまとめさせる場面。強烈なフェティッシュだった。
第8話の大吉山山上、第12話の泣きながら走る久美子とともに、3大名場面になるかなぁ、なんて思ってしまったりしたところ。
それ以外に、ラストで泣きながら久美子に抱きつく麗奈も良かったしね。
つうことで、あと2〜3回見てから正式感想版をアニメブログにあげる予定。
たぶん今夜になりそうだけど。