火星の月の下で

日記がわり。

○いまや夏の風物詩

高校野球の地方予選が先週くらいから各地で始まって、いよいよ夏到来。
昔は神戸、阪神、大阪では高校野球の話題でいっぱいだったのが、昨今は全国規模で「夏の風物詩」になりつつある。
たしか『巨人の星』だったと思うが、「夏になると大阪は甲子園の話題でいっぱいになる」みたいなことが書かれていて「ふーん、東京だと予選はそんなに盛り上がってるわけでもないのか」と思った記憶がある。(作品中では全国大会のことだったけど)
当時の大阪での盛り上がりも今の近畿以外の地方の盛り上がりよりは低かったので、よくある「部活動の一環」の域を出ていなかったのかもしれない。
あれほど強豪校を輩出した名古屋や広島でもだいたい状況は似たような感じで、たとえ全国大会でも1950年代には地元が決勝に残っていないと、決勝戦でもガラガラのときがあった、というのもあながち誇張ではなかったのだろう。
予選の段階から全国的な風物詩になっていたのはいつごろからだろうか。
客観的に数字でもって検証がしにくいので個人的な感想になるが、上にあげた『巨人の星』が人気になっていった頃(アニメの方ではなく原作の方ね)からのような感覚を持っている。
インターネットの普及によっていっせいに広がった、というような結論だと事は簡単なのだが、70年代にはすでに全国規模化していたような感覚だった。
テレビで中継していたかどうかは地方にもよるけど、予選をラジオで聞いて夢中になっていた関東や東北の人間を何人も見ていたので。くどいけど全国大会の方ではなく、地方予選の方ね。
視聴している側の意識としては、まず母校の情報がいちばん気になるのだろうけど、最近は「プロ注目の有望選手」目当てで見ている人も増えたし、女性ファンも増えた。
もちろん昔から言われていた、もしくは多くの人が身近に感じていた「野球部員の不品行」という負のイメージもかなりあったので、無条件に高校野球を賛美する気になれず、どちらかというと「ゲームを見る感覚」で視聴していたようなところも以前は少しあったのだが。
今住んでる地の近くに球場がないので、気楽に予選を見にいけないのは甚だ残念だが、この歳になってくると球場で予選を体感したい、という気持ちが強くなってくる。
なんかまとまりのない駄文になってしまったけど、まぁ日記なので、ということで。