火星の月の下で

日記がわり。

◎イラストの値段(続)

「イラストを個人同士でオーダー出来るサイトの価格設定がおかしいのではないかというお話」(togetter:957639)
「海外絵師にイラスト発注するぞ〜→絵師「は?1枚1万円?迷惑メールか?」メールポイー」(togetter:957743)
togetterより2題。
以前少し書いたイラストのお値段について。
なまじ絵心がある人が多すぎる日本の場合だと「イラストが描ける」ことが日常になってしまっていて、こんな趣味の延長みたいなので大金を頂くのはしのびない、ということだろうか。
対価としての要求が、何か汚らしいことのように感じてしまう日本の美徳が、市場概念で考えると多大なる迷惑を芸術家に与えてしまっているかもしれない、という指摘。
いろいろと考えさせられてしまうところであるけど、日本では絵師の評価が異様に低い、もしくはあまり尊敬されない、ということにもつながっているかもしれない。
コミケでの清貧思想と市場概念とは違うこともあるので同人誌感覚でやってしまう・・・ことがもしあるとすれば、それは場をわきまえて、対価についても考えていかないといけないのかも知れない。
私が商業誌で描いていた40年くらい前は、そういう海外との折衝なんてのはまったく意識の外だったので、日本国内のガラパゴス的風習とはつゆ知らず清貧思想をなにかモラルのように教育されてしまっていた・・・、とも感じてしまう。
ただ、そういう歴史的、あるいは社会風土みたいなこととは別に、やはり技術のある、あるいはセンスのある絵師には大金が回ってくるようにしてほしいものだ。
上のまとめの中にも少しだけ出てくるけど、ほんの少しだけでも英語を使って、対価設定をどんどんしていってもいいのに、とは思う。