火星の月の下で

日記がわり。

◇プール授業の日焼け止め

「プール授業の日焼け止めを巡る親と学校の攻防」(p://dot.asahi.com/aera/2016072200204.html)

「夏は日に焼けて真っ黒」が健康な子どもの証しだった時代はとうに終わった。
日本臨床皮膚科医会学校保健委員会委員長の島田辰彦医師は、対策の必要性をこう説く。
「過剰な紫外線に暴露されることは日焼けや免疫力低下を招き、長期的には光老化(シミやシワ)、皮膚がん、翼状片(鼻側の白目が黒目に入り込んでくる病気)、白内障などの誘因になる」
島田医師によれば、フロンガスによるオゾン層破壊で紫外線が増えたことを受け、海外では1980年代から対策に取り組む国が増えてきた。
「オーストラリアは国をあげて子どもへの紫外線対策教育に取り組んだ結果、皮膚がんの発生が減少している」(島田医師)

なるほど、時代が変わり、紫外線の害が明らかになってくるとともに、昔とは照射量が違い増えてきている、ということらしい。
学校側が禁止する最大の理由が「プールの水が汚れるから」ということで、これだけだと子どもの健康よりも自分達が考えている健康児童のイメージに引きずられている旧態依然の学校側・・・と思って読んでいくと、そう単純なことでもないらしい。
けっこう現場は融通を利かせているところもあるみたいだが、これだと地域格差になってしまう・・・地方(県庁都市以下程度の都市、郡部)などではこういう情勢に気付かないまま旧弊に甘んじてしまうところも出て来そう・・・というのは偏見かもしれないが、危惧するところ。
たとえ伝統に反することでも、科学的根拠があり、しかも状況が変わっているのであれば、なんらかの対策をするなりしてほしい、とは思うのだが。

保護者は学校とのコミュニケーションをあきらめているということだろうか。

これもけっこう重要な問題かなぁ・・・。
以前、「ドッジボールを強制する体育教師」が話題にあがったときも、ポイントは「強制している」ところにあったのに「ドッジボール」の方に力点をおいて誤読している脳のかわいそうな人達が大量にわいていたが、学校の水泳授業のような一般性の強いものだと、現場での誤読、無知からくる正義感なんかを振り回していたりするかもしれないので、現場が曖昧になってしまうのも仕方ないのかも、という気もするが・・・。
難しい問題ですな、全ての学校プールが紫外線カットの屋内プールにできれば問題も解決するのかもしないけど、経済的にまず無理だし。