火星の月の下で

日記がわり。

◎DoGA鎌田氏の名コメント

「CGアニメ振興団体に寄せられた高校生の「自分もクリエイターになれるか?」という相談に「なれません」と一蹴するお話」(togetter:1108428)

進路に悩む高校生が、当方に来て、CGクリエイタになれるか相談したいとのこと。
残念ながら、なれません。
いえ、どんなに努力してもなれません。
人に相談したり、CG作るのに“努力”が必要な方は、なれないのです。
人の話に耳を貸さず、作るのをやめられない方しか、なれないのです。

ええこと言うなぁ・・・久し振りに鎌田さんの名調子を聞いた気がする。
たぶん今でもこういう発言をちゃんとしてくださっているのだろうけど、ワタクシのアンテナというか耳にひっかかってこなかった、ということなんだろうな。
鎌田さん、ご健在のようでほんとに嬉しい。
この中身に関しては、クリエイターとはまさにそういうこと、をちゃんと説明してくれていて、これたぶんCGAに限ったことじゃないよな。
その昔、とある漫画家さんと話をして、
「社会に対するメッセージとか、そんなこと考えてマンガ描き始めたんじゃないよ」
「とにかく漫画が描きたかっただけで、気付いたらここに来ていた」
みたいなことを言い合っていた記憶があるんだが、創造って、そのものの中に入り込んで、それしか目に入らないくらい一心不乱にやっているといつのまにか、というようなことだったりするわけだ。
政治性とか社会性、思想性なんてのは後付けでついてくる話。
それともう一つ、この手の話でよく出てくるのは「この仕事で食えますか」「この仕事どのくらい儲かりますか」っていうもの。
そんなこと思ってる段階で、もう創造で飯は食えないよ。これ基本。
会社勤めなんかとは対極にある現場、っていう意識をもった方が良い。
それにしても下の方で見当はずれというか、創造ってことがまったくわかってない「頭の不自由な人」がわいてるけど、後継者不足の伝統工芸とたとえている段階で、まったく見えていないってことに・・・気付いてないんだろうなぁ。