火星の月の下で

日記がわり。

アニマルプラネットでフクロオオカミの捜索を見る

ペットとは無関係だが、動物関連はこのタグにしているので、とりあえず。
アニマルプラネットで「タスマニアタイガーを探せ」というのをやってたので見ていたんだが、タスマニアタイガーというのは、1936年に絶滅したと考えられているフクロオオカミのことで、最後の繁殖地であったタスマニア島では今も目撃情報が絶えない、ということで、調査が入った番組。
もちろんこの時に発見されていたら他のメディア等でニュウスになっていただろうから、存在の有無は別にして発見そのものはできなかったのだろう、という予測で見ていたのだが、それにも関わらず大変面白かった。
まずタスマニア島で森林火災が起こった。
次に調査班(各分野の学者を揃えた真面目な人員)が目撃情報や痕跡を洗っていく。
最後に森林火災によって逃げてくる動物たちを観察、という流れ。
かつてはオーストラリア区に広く存在していたと言われるフクロオオカミだが、最後はタスマニア島にのみ存在が確認されていて、そこでも1936年に最後の個体が死んで絶滅したと思われていた。
フクロオオカミはもし生存していたとすれば、島の食物連鎖の頂点に立つ獰猛な猛獣で、絶滅前まで農民の被害が絶えなかった。
だが、今でも羊は襲われるし、他の肉食獣ではありえない食い残しがあったりする、そして目撃情報と、島における未踏地域の広さ。
こういう調査を見せてくれて、最後に火災からの逃げ道に張り込む、という流れになるのだが、証言やデータを見ていくと、確かに生存していてもおかしくない、というか生存していないと辻褄があわないような気になってくる。
このあたりは番組の構成のうまさもあったんだろうけど、日本の調査番組ではまず不可能な作り込みだった。
フクロオオカミ同様、絶滅の危機に立たされているタスマニアデビルがけっこう画面に映ってて、フクロオオカミ絶滅後、食物連鎖の頂点にあるデビルが捕食する場面、そのデビルの食べ方とまったく違う食い残しをされた羊の襲撃遺体、あるいはカメラに映り込んでしまったフクロネコウォンバット等、調査時に遭遇する動物を見せる面白さなんかもふんだんにあった。
結果的に直接的な証拠までは撮れなかったけれど、生存していればいいなぁ、という気にはかなりさせられる番組だった。
日本の未踏地域とは広さがまったく違うので、日本ではかなり難しいだろうけど、ニホンオオカミニホンカワウソもどこかで生き残っててほしい、と考えさせられた。
なお、対馬で先頃発見されたカワウソは、ニホンカワウソではない、というのが私の感想。