火星の月の下で

日記がわり。

Ein Sommernachtstraum〜F.Mendelssohn

つべにて、アバド、マズア、チェリビダッケらの『夏の夜の夢・序曲』を鑑賞。
メンデルスゾーンは幼少の頃、『スコットランド交響曲』と『フィンガルの洞窟』に出会って以後、耳を楽しませてもらっている作曲家だが、この序曲もすこぶる良い。
これを17歳で作曲した、というのもなんとも凄いが、後年の管弦楽による情景の描写の秀逸さはいつ聞いて伝わってくる。
後期ロマン派、あるいは国民楽派になって情景描写の音楽は大いに発展したが、管弦楽法の粋を尽くして、かつ感覚的にも繊細さと創造性を残した情景描写音楽として、十分19世紀後半の音楽に太刀打ちできるのではなかろうか。