火星の月の下で

日記がわり。

『バトンの星』を読む

ヤンジャンで巻頭カラー『バトンの星』というのが始まっていたので、読んでみた。(ヤンジャンはいつもは『かぐや様』めあて)
はっきり言って絵が好みのはるか彼方なので、作画としてはまったくひきつけられないが、苦痛っていうほどイヤなタイプでもない。
問題は「アラサーの元バトントワラーOLがふとしたことからとある高校の男子バトントワラーと出会い、そこで限定期間の監督をするようになる」というお話の方で、これが古くさい設定なのにかなりこちらのハートにビンビンきてしまう。
スポーツものの良さのひとつに、弱い者が努力して逆転する、という醍醐味がある。
これはそういう誰かと試合をして強い相手を倒すとかっていうものではないのだけど、幼い頃から打ち込んできたバトンを大学卒業とともに断念しOLになったけど、上司に叱られたり町でいやな目にあったりして、恋人もできずにただただ時間だけが過ぎていく、という主人公のアラサー設定のうまさに共通項みたいなものがあると思う。
正直なところ、絵がもう少し良ければもっと入っていけるのだけど、これはこれでそこそこ良いかもしれれない。
ただこういうのが今の若い人に受けるのかどうか、そのあたりがかなり心配ではあるが、ヤング○○系の青年誌は、30台から40台にかけての中年初老組の読者が多いとも聞くので、案外そういった老人層にはウケがいいかも知れない・・・かくいうワタクシも、初老どころではない正真正銘の老人だし。
ということで、けっこう気に入ってしまった新連載でありました。
ヤンジャンは、ほんと『かぐや様』しか読むものがなかったので、ちょっと嬉しいかも。