火星の月の下で

日記がわり。

【NHK杯】羽生九段、二回戦に散る

二回戦、羽生NHK杯選手権者vs屋敷九段。
屋敷九段は羽生世代よりほんの少しだけ後の、光り輝く才能ある棋士の一人。
C級1組に長居しすぎた感はあったものの、最年少タイトルホルダーの記録もあるトップ棋士の一人。
ところがこの屋敷九段、そのあふれかえる才能と強さにも関わらず、若いころから羽生、谷川の両氏を徹底的に苦手にしていて、同世代の強者の中でもかなり星の偏った棋士だった。
そんなこともあって、たぶん今日も羽生九段の圧勝だろう、と思っていたのだが。。。
解説の先崎九段も言ってたけど、こんなに早い時間帯で羽生九段が負けるのはちょっと記憶にない。(残り時間:屋敷6分、羽生0分)
しかも将棋の内容も、角換わりからの屋敷九段・圧勝で、なんかとんでもないものを見てしまった印象だ。
感想戦の最初、何か生気のないような印象も受けたけど、昨年度の優勝者だし、衰えた、ということではないと思う。
さらに言えば、これまだ二回戦なんだよなぁ。
A級在籍で、唯一のNHK杯永世称号者でもあるのでシードされ、二回戦からの出場だったので、これが初戦。

最近のNHK杯での羽生九段の敗戦では、長沼洋七段に敗れた2007年度が印象的だったのだけど、今回の敗戦は、過去の敗局の中でも文句なしにいちばんの衝撃である。