火星の月の下で

日記がわり。

公用語を守る地域

「「フランス語が不十分」 フランス出身女性の永住権認めず カナダ・ケベック州
(ps://www.afpbb.com/articles/-/3253897)
読み始めたとき「ブルゴーニュ出身なんでそこの訛りが出たのかな」と思ったのだがそうではなく、審査対象だった学位論文がすべてフランス語ではなく、一部英語で書かれていたことかららしい。
移民で成立してきた米州大陸で、言語に厳格である、というのはある示唆になりそうであるな。
もちろん、国民の大半が英語話者で、その中にポツンと浮かんでいるフランス語地域、という事情もあるのだろうけど。
政治的、人道的には問題があるかもしれないが、文化的には言語に厳格である、というのは正しい。
この際、よく出てくる「じゃあその国の人間は完璧にその言語が操れているのか」という揚げ足取りみたいな論調は、この文化言語の防衛という観点からはまったく意味をなさない知能の低い反応である。
他の先進国でここまで厳格に適用すべきかどうかというのはなかなか難しい問題ではあるけど、これができるケベック州が少しだけうらやましくもあるな。