火星の月の下で

日記がわり。

牧コーチ・・・逝く

【訃報】中山仁さんが死去、77歳 肺腺がんで(ps://www.daily.co.jp/gossip/2019/11/11/0012868100.shtml)

ドラマ「サインはV」での鬼コーチ役で知られた俳優の中山仁(本名・中山仁平)さんが10月12日に亡くなっていたことが11日、所属事務所から発表された。
77歳。肺腺がんだった。

わしらの世代にとって『サインはV』っていう実写作品は、珍しく漫画原作がうまくドラマ化された代表例みたいな認識があって、かなり思い出深い作品。
だいたいスポーツもののテレビドラマには失敗例の方が圧倒的に多く、成功例なんて『青春』シリーズの最初の2作と『スクールウォーズ』それにこの『サインはV』だけのような気がする。
本作が成功した要因は、当時の女子バレーボール人気とかいろいろあったとは思うけど、変に漫画原作に媚びたキャラ造形をやらなかったこと、というのもあるのではなかろうか。もちろん原作を無視したとかっていう意味ではなく。
その中にあって、主人公の朝丘ユミ、主将・松原かおり、原作者がいちばん思い入れがあったと語っていたジュン・サンダース、そしてこの牧コーチの4人は、ドラマ作品として演じてくれていて好感度も高く、漫画の不自然なデザインを再現するという実写化作品の陥りやすいミスも最小限に抑えていた。まぁ、ライバル・椿麻理が、やや漫画チックな造形になってはいたけど。
それだけに、中山仁さんと言うと、この『サインはV』が真っ先に頭をよぎる。
鬼コーチ役だったけど、とにかくかっこよかったし、人間的な懐の深さみたいなものもにじませてくれていた。

深い哀悼とともに、合掌。安らかに。