火星の月の下で

日記がわり。

ようやくパヤオの嘘について語る論説が出てきた

「アニメ業界の低賃金は手塚治虫のせいなのか? 見えてきた意外な真実」
(ps://gendai.ismedia.jp/articles/-/75170)
一応、70年代に現場にいたので、この事実はわりとよく知ってた。
70代以上の昔のファンや関係者には割とよく知られている、『鉄腕アトム』交渉時に非常に安い制作費を提案したけど、制作費ではなくキャラ商品とその著作権で黒字になると考えていたこと、決してアニメーターの給料が安かったわけではなく手塚は虫プロ社員に高給を出していたこと、これらをようやくちゃんと語ってくれる人が出てきた印象だ。

今やパヤオの妄言と中傷が、手塚に諸悪の根源を押し付けてしまった。
そして今SNSとか見てると、このパヤオの発言こそが正しく手塚はダメだった、と書く連中が、単に「自分でネット以外の文献を調べられない」バカだけでなく、現役のアニメーターや漫画家にまでいる。
これはかなりの害悪度だった。

特にこの部分。

この手法はすぐに真似され、1963年秋からTCJ(現・エイケン)の『鉄人28号』『エイトマン』、東映動画の『狼少年ケン』が放映された。
「アニメが儲からない」のは、虫プロではなく、この2社のせいである。

東映動画出身のパヤオが、この事実を知らなかったはずがなく、言ってみれば意図的な隠蔽、意図的な中傷、濡れ衣である。
自分たちが加担していたテレビアニメ界の悪弊を全て他人の、それも先駆者のせい、としてしまえる神経には恐れ入る。

ヤフーの方にも記事が取り上げられてて(ps://news.yahoo.co.jp/articles/58b14a5193c180e98cf84f742f07cfb0756f6347)そこのコメント欄にも事実を知らず、パヤオに騙されていた脳の弱い連中が事実無根の恥ずかしいことを書き連ねているが、こういった連中をほとんど洗脳に近い状態にまでしてしまったのが、手塚が死んだ直後にパヤオがやったイメージ戦略の効果でもあったのだろう。