火星の月の下で

日記がわり。

次期戦闘機で日英の協力なるか

「次期戦闘機開発へ日本と協力呼びかけ 英国防省が寄稿「広範囲な貿易強化を」」
(ps://www.sankeibiz.jp/macro/news/200923/mca2009231633016-n1.htm)
この記事だけ読むと、英国から日本への準日英同盟のような同盟提供のようにも読めるけど、当然これはテンペスト開発参加への売り込み記事。
日本のF2後継機問題同様、欧州においても独仏主導の「FCAS」と、ユーロタイフーンの後継機問題という事情がある。
現在テンペスト開発に名乗りを上げているのは主導するUKの他、イタリア、スウェーデンが開発に参加。それぞれ独自の防衛システムを持っていた。
仮にここに日本が加わると、英、伊、瑞側にとって素材分野、価格分野で大きなメリットがある。
そういった背景を見越して読む必要があるけど、それでもこれは良い提案だと思う。
軍事関係全てを米国にゆだねてしまう危険性は、先ごろの駐留費問題でもいろいろ出てきたし、それ以外の選択肢も(実際にそれを選択するかどうかはともかく)用意しておく必要があろう。
しかも、産業的・経済的に一瞬米国と対立的になる可能性はあっても、広い西側の協力体制の中ではヴァリエーションの一つに過ぎない。
なによりテンペスト開発計画に参加したとしても、米国兵器との連携が外れるわけではない。そもそも英米はこういう面に関しては融通が利く。
というわけで、わしはミリオタではないので兵器性能等の微細な部分になるとよくわからんが、経済的、産業的、防衛的には有意義な提案であると考える。
また同時に、それを自由にできる法体系の整備も(スパイ防止法関連も含めて)やっていってほしいものでありますな。