火星の月の下で

日記がわり。

相良の『ドイツ語学概論』

なんか深夜に突然読みたくなって、相良守峯『ドイツ語学概論』(博友社)を出してきて、パラパラ拾い読み。
この書の良いところは、音素、造語、屈折、文法性等において、Ahd、あるいはMhd、と言ったところから歴史的に説き起こしている点で、それにより現今の形に立体的な説得力が生まれているところで、語によっては、ゴート語との比較さえ用意されている。
昔はこういう中級者向けの語学書を読むのが大好きで、それこそ夜を徹して読みふけったものだったけど、さすがに老境に入り、そんな体力はなくなってしまった。
しかしところどころに、初読時の感銘なんかを覚えていて、懐かしい気分になることこの上ない。