火星の月の下で

日記がわり。

『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』を見て来た

アニメ、特撮以外の邦画を映画館で見るのって、かなり久しぶり。
ちょっと記憶がないんだが、覚えているところでは30年前の『シコふんじゃった』以来のような気がする。
たぶんその間にアニメ特撮以外でも行ったかもしれないけど思い出せない。それくらい久しぶり。

『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』
ということで、実は『1』を見てないので、わかるかなぁ、と思ったけど、普通に楽しかったです。

近くの席に、ポップコーンをバリバリ音出して食っている不愉快なおっさんがいたけど、それ以外はさしたる不快感もなく、良いエンタメ作品でした。
おっさん云々は、映画の責任じゃないしね、当たり前だけど。

ただ『1』を見てないから『1』との比較ができない。
それでも阪元裕吾監督が「アクションを撮りたい」という明確な意思は伝わってきたし、実際近接戦闘で銃器を交えながらの格闘戦はずいぶん楽しませてもらった気分。
なにより画面がすこぶるわかりやすくて、かなり高速で動いている殺陣もあるんだけど、それでも何をしてて、何が起こっているのか、というのが瞬間的に伝わってくるのでよろしいですな。
もっとも儂はミリオタでもガンフェチでもないので、あの銃器の描写が正しいのかどうかはわからん。
しかしわからなくても、十分面白い。
エンタメ作品はこれが大事だと思う。
正確さやリアリティにこだわりすぎて、返って面白くなくなる、というのも、邦画、特に現代劇ではちょくちょく見たしね。

反面、平素のドラマ・パートがちょっと退屈。
役者の演技、特に女優陣が今一つかな。
反面、男優陣はかなり良かった、というか、ストレスなくお話に入っていけた。
女優陣もアクションになればすこぶる良いんだけどね。

アクションとしては、上にも書いたように、ラストの銃器を交えた近接格闘戦がすこぶる良いデキで面白い。
それ以外だと、ライバルとなる男性二人の冒頭の襲撃、そしてヒロイン二人が銀行強盗の場面に直面してしまい、徒手空拳ながら、銃を振り回す相手を沈黙させてしまうくだり。
定食屋で拳銃をつきつけあう場面もよかった。

全編に流れる、命の軽さもまた良い味付けだ。
邦画って人の生き死にに理屈や思想を上乗せしがちだからね。もちろんそれが必要だったり良い効果になってることも多いんだけど。
ただこういう題材では、湿っぽくやるととことんダメになってしまうから、そのテイストは良かったと思う。

パンフレットを買ったらドラマCDが付いてて、けっこう吃驚した。(まだ開けてないので詳細は不明)
ただこういう試みは良いと思う。