火星の月の下で

日記がわり。

清野教授、最高です

いささか旧聞に属する話ではあるが、面白かったのとたぶん近いうちに消えるだろうから、記録しておく。
舞台は某匿名大型掲示板・外国語板のラジオドイツ語講座スレッド。
NHKラジオ第2でやっている語学講座・ドイツ語なのだが、この4月-9月期の入門編が実に面白くて、ここのスレッドでもちょっと評判になっていた。
もちろん面白い、というのは、ゲラゲラ笑えるという類のものではなく、学習的に、目の行き届いたよく練られた面白さ、ということである。
加えて、来年から語学講座の時間短縮がNHKで予定されていることもあって、この手の学問系としては、そこそこにぎわっていた。
講座の感想に関しては概ね好意的で、入門編担当の千葉大教授清野氏に対する感謝の言葉が数多くあった。
そこへ、清野教授ご自身が降臨されたのである。
とは言っても、匿名掲示板のこと、誰かの語りの可能性もあるので、「ご本人だとは信じていますし、とてても嬉しくありがたいけれど、ここは悪名高き2○ゃんねるですので、もっと信憑性の高い場所で書かれたほうがよいと思います」という意見があった。まぁ、当然というか、常識的な意見ですな。
それを受けて、清野教授、なんと日本独文学会のウェブに発表してくれたのである。
2ちゃ○ねるとは思えない良い話である。感動、まではいかないが、ちょっと嬉しかった。
ここでも触れられているが、今年度前半のドイツ語入門編は、たしかに面白かった。
まぁ、テキスト買って毎回聞いてた、っていうのでもなく、どちらかというと、軽く流してただけだったけど、こんなにスキットが練りこまれているのは近来ちょっと珍しいと思ったし「ドイツ語に興味をもってもらおう」という姿勢はかなり強く感じた。とても良い語学講座だったと思う。
このNHKの講座が来年度から、20分から15分に短縮される可能性があるそうだ。ドイツ語だけでなく、ロシア語、スペイン語、フランス語、イタリア語等でも同じ。
へった時間で、朝鮮語とか中国語とかにあてるらしい、なんて噂も出てきてて、かなり頭の痛い問題なのだが、こういう素晴らしい講座を知ってしまうと、なんとかならんもんかなぁ、という気も強くわく。
ラジオ語学講座というのは、NHKの中でも特に優れている番組なので、なんとか20分枠のまま残してほしいものだ、と改めて思ったものである。