火星の月の下で

日記がわり。

ブラームスのヴァイオリン奏鳴曲

購入したわけではなくて、友人のところでムター盤を聞かせてもらった。
明確には覚えてないけど、以下資料。たぶんEMI版だと思う。
Vn:アンネ・ゾフィー・ムター Pf:アレクシス・ワイセンベルク
・ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 op.78
・ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 op.100
・ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 op.108
第1番は通称「雨の歌」。名の由来の第3楽章が短調になっている。
第3番だけ4楽章で、あとの2曲は3楽章。
中学の頃、この3番が好きでよく聞いていた。最初は誰の演奏だったが覚えてないけど(レオニード・コーガンだったような気がするんだが)そのうち、シェリング(Vn)、ルービンシュタイン(Pf)盤を見つけてきて、これをよく聞いていた。
第1番の「雨の歌」というタイトルに影響されて、ではないけど、6月頃の曇天の下で、窓の外に篠つく雨を見ながら聞いていたような記憶がある。
後期ブラームスらしいメランコリーが充溢する作品で、十代半ばの頃の言い知れぬ憂鬱感、哀愁願望のような感情にとてもよくマッチして、心しびれさせていたことがある。
今回のこのムター盤、自分のものではなかったこと、友人宅でしゃべりながら聞いてたこともあって、それほど深く聞き込んだわけではないけど、実に豊かできれいな演奏だった。
ブラームスには、もっと深い暗さみたいなものが必須だと思っていた時期が若い頃にはけっこうあったけど、こういう柔らかな音でリリカルな演奏というのもいいもんだな、と思ってしまった。
またCDでブラームス室内楽を集めてみるかな・・・。