火星の月の下で

日記がわり。

▽少子化と高齢化

75歳以上が1321万人 初めて1割超す
>「後期高齢者医療制度」の対象となる75歳以上の人口は、前年比53万人増の1321万人。
>総人口の10.3%を占め、現行の統計方式が始まった1950(昭和25)年以来初めて1割を超えた。
(中略)
>一方で14歳以下の人口は1718万人と70歳以上より少なく、少子高齢化の傾向は顕著となっている。
>総人口は前年比5万人減の1億2771万人。

都会と地方、もっと言うと首都圏とそれ以外で深刻さの度合いが全然違うので、受け取り方はその立場で表明するべきだろうけど、地方、特に西日本にいると、もう強烈にこれは感じるね。田舎に子供がいないのだ。
少子化の問題が取りざたされやすいし、それでくくると単純化されるので理解はしやすいが、いろんな要因があって、少子化だけでくくるのは危険。まぁ、少子化が最大の原因ではあろうけど。
農地の利用問題、地方経済の疲弊、国の規制としめつけ、もういろんな要素が、地方から人間を追い払うようなメカニズムになっている。
ちょっと前までは、地方若年人口の低下は、地方の因習とか、閉鎖的な差別体制とかが言われたけど、今はもう、そういった階層が存在するほど人がいないのだ。
怖いのは、この空白地帯に誰が入ってくるのか、なにがやってくるのか、ということで、地方の富を吸い上げ、地方から搾取の限りをつくしてきた都会がそうやって捨てた場所に、とんでもなく恐ろしい、やっかいなものが入ってくる姿が目に浮かぶようである。
農業にしても、支那や半島の有毒食品が騒がれるたびに国産信仰が復活するが、その国産がなくなる日ももうすぐそこまできている。
一方、人口自体は多すぎると思っていたので、これが戦前のような地方人口分布なら、減少は大いにけっこう、と思ってしまうのだが、実情はそうではなくて、都会の人口が増え、地方が自然減少と社会減少で低下しているのだ、しかも若年層が。
そのことを思うと、とてもじゃないが、減って嬉しい、とはいえないよなぁ。。。
ちなみに、1888年の人口調査では、人口第1位が新潟県、第2位が兵庫県で、東京府は4位、大阪府は6位、現在2位の人口である神奈川県にいたっては第16位だったのである。
かつては農業県は人手を欲していた関係もあり、当時の米どころ、新潟平野、高田平野をかかえる新潟県、姫路平野をかかえる兵庫県筑紫平野をかかえる福岡県(7位)、濃尾平野をかかえる愛知県(3位)などは人口が多かったのだ。
こういうのを見てると、どういう方向に行こうとしているのか、おのずと見えてくるよなぁ・・・。