火星の月の下で

日記がわり。

▽河崎実の勘違い

河崎監督、「オタクを利用しない方がいい」とアドバイス
麻生首相に対して、「オタクを利用するとボロが出ますよ」みたいな助言というか、広い意味でのエール。
ここまではいい。確かにそういう助言もあってしかるべきだろう。
だが、この記事読んでてひっかかるのは、
>大の特撮マニアで「私はオタク第一世代」と豪語する河崎監督は・・・
の下りと、
>そんな監督が「オタクを名乗るならこれを見てほしい」と首相に勧めるのが「ウルトラマンタロウ」の・・・
の下り。
前半は記者の勘違いもあったんだろうけど、特撮ファンは狭い意味での「オタク」には入りません。
つうか、河崎監督は、私より少し下だけど、だいたい近い世代。その世代なら、特撮、SF、実写映画は、広い意味ではオタクと言ってもいいけど、狭い意味ではオタク文化ではない、っていうのがわかってると思うんだけどなぁ・・・。
その根拠は、オタクが迫害の歴史を持っているってことで、マンガやアニメは社会運動にもなった迫害の歴史があるけど、特撮やSFは、白眼視された程度ならあっても迫害の歴史はもってない。
狭義のオタクだから偉いとか偉くないとか、そういう次元ではなくて、「真のオタク」っていう自負があるのなら、そういう狭義、広義の差、迫害の歴史なんかにも注意を向けてほしかったと思うのでありますよ。
加えて、後半の、実写が入った特撮のこれを見ろ、なんていってるのは勘違いも甚だしいというか、少し痛々しいとさえ思えてくるんだけど、麻生さんはオタク云々とは言ってるけど、別に特撮ファンだとか、SFファンだとは言ってないんじゃないのか?
「俺のフィールドに入ってくるつもりなら、最低でもこれとこれは抑えておけ」みたいなおごりが感じられるんだけど・・・。
誤解のないように書いとくけど、私は河崎さんの作品は大好きです。アマ時代から見てたし。
それだけに、こんなメディアの軽口に引っかからないでほしかったなぁ、という気が少し。
まぁ、メディア側が仕掛けた可能性もあるので、ネットの片隅で思ったこととしてだけ記録しておきますか。(^_^;