火星の月の下で

日記がわり。

Breeders' Digest

先日、古いペット仲間と会って話をしていたときに「ブリーダーズ・ダイジェスト」の名前が出てきて、ちょっと懐かしかった。
最近は年齢もあって、もう大型種や数を飼育することができない、それで、古書なんかで、昔の爬虫類関連の書籍とか、飼育書なんかを探すのが趣味になっている、という過程で出てきたんだが、問題の書籍は、昭和30年代の後半くらいから、40年代の終わりくらいまで出ていた同人誌で、ワタクシも昭和40年前後の頃のものは何冊か見たことがあるんだけど、いつ頃から始まって、いつ頃終わったのか、詳しく知らない。
なんでも神戸の方にほぼ全巻持ってる人がいるとか、主要編者の人が最近亡くなったので、それがまとまって古書市に出たとか、いろんな話は聞くのだが、書籍番号のふられた一般書と違って、好事家が趣味で出していた本なので、どうにも実体がつかめない。
ただ、同人誌でありながら、えらくマニアックで、フィロロローギッシュな側面があったり、今となってはワシントン条約で飼育が不可能となっている種の飼育情報が載っていたり、20世紀前半の新種発見の記録集があったり、学名の変遷史が載ってたり、19世紀の有名飼育家列伝があったり、欧米の記録映像の中の爬虫類、両生類、魚類なんかのデータ集があったりと、なかなかにコアな内容で、たしかに今でもこういうのは、商業的に無理だろうなぁ、と思える内容だった。
ちなみに、ネット検索してもまったくひっかからないので、それほど多くは残存していないんだろう。
ああいうのは、文化財的に重要だと思うので、残念なことよのう。