火星の月の下で

日記がわり。

白蛇

住宅地に白い蛇、警察官が捕獲し「神様」と書いた段ボール箱に入れ市立博物館に預けられる…神奈川 (越えられない壁様経由)
白い蛇・・・ということだけど、これ、いわゆる「シロヘビ」ではないね。
岩国の天然記念物にもなっているシロヘビだが、あれは「アルビノ」といって、色素が落ちたもの。
従って森の中とか、周囲の色が濃い中でみると「白く」見えるけど、実際はむしろピンク色に近い。
で、この写真を見ると、真っ白なので、アルビノではなく、リューシスティックではないか、と思う。
リューシスティックは色素欠損ではなく、色素白変、もしくは白化したもので、こっちはまさに「真っ白」になる。
慣れてくると色の違いでアルビノかリューシスティックかは見分けられるようになるけど、一番の違いは蛇の場合、目の色でわかる。
アルビノのシロヘビは目も色素が落ちているため、血の色の赤目になるのに対して、リューシスティックは色素が欠損しているわけではないので、本来の色(だいたい黒〜褐色)なので、そこで見分けがつく。この写真ではちょっとそこまではわからないけど、黒っぽいよなぁ・・・。
ただし、青大将のリュースティックは極めて稀なので、住宅地で発見されていることから、ペットとして飼われていた北米原産のラットスネークのリューシスティックが逃げ出したのではないか、と思う。
北米のラットスネークは、青大将と同じく、ナミヘビ科ナメラ属に属する近縁種で、体長、頭部、生態なんかも酷似しているから、ラットスネーク(ブラックラットかイエローラットかテキサスラットか)のリューシスティックではないかなぁ。
ラットスネークのリューシスティックも珍しいことは珍しいが、ペット用品種として遺伝子固定されているし、爬虫類関連のペットショップでは普通に売っている、無毒でおとなしく、飼育しやすい良い蛇である。値段も手ごろだしね。