火星の月の下で

日記がわり。

▽南アジア事情

知り合いにミャンマーから来ている人(ミャンマー人だけでなく、少数民族出身の人も含めて)が何人かいて、出自が違うので統一した意見、というのはそれほどないのだが、一般の日本人よりは、ミャンマービルマについては愛着があったりする。
一応東南アジアに分類されるが、この国には11世紀から13世紀にかけて、パガン朝が栄え、そこで今日のビルマ文字、パガン朝文学なんかが起こった土地で、文化的には東南アジアの中でもかなりの文化大国だった地域である。
しかし現在の姿はご存知の通り。
最貧国、軍事政権、と後進国の悲哀を一身に担っている感じなんだが、そこに伸びてきた、支那の魔手、ということで、いよいよ9月にパイプラインが着工するようである。

ミャンマーから中国に通じる石油と天然ガスのパイプラインが、9月から全面着工されることが17日までに明らかになった。これにより、中国は中東やアフリカで産出される原油を不安定要因の多いマラッカ海峡南シナ海を通さずに国内に運ぶことが可能となる。世界第2位の原油輸入国である中国にとって原油供給を安定させる動脈のひとつになるとみられ、中国が中東産原油への依存を強めるきっかけになる可能性もある。原油輸入の大半を中東に依存している日本にも影響を与えそうだ。

ミャンマー支那属国化については、軍事政権で西側との対決姿勢が強まっていた頃から言われていたが、着々と進行しているようである。
これは欧米の対応が見事に失敗した例で、日本だと民主化の救世主みたいに言われているアウンサン将軍の娘なんだが、現地では英国の傀儡と見ている人も多い。ただ、どっちがましか、といえば、軍事政権の方がいやなんで、まだ英米の傀儡の方に与している人が多い、というのが真相なんじゃないかなぁ、と、遠い国でかってに思っているわけなのだ。この辺、もう少し、いろんな情報がほしいところでもあるね、日本語以外から。
で、南アジアでは、東のミャンマー、西のパキスタンが、既に支那の傘下に下っているわけで、ちょっと古い記事だか、こんなのもある。
▲パキスタンと中国は半世紀に亘る「反米」「反インド」の軍事同盟
ここでも少し取り上げられているが、パイプラインの通過点として、東トルキスタンの重要性があるので、支那東トルキスタン弾圧に対しては、こういう複眼的な視点も必要、ということだろう。
中央アジアに目を転ずると、こんなニュースもある。政府広報なんで、すぐ消えると思うが。
日・アゼルバイジャン外相会談
アゼルバイジャンといえば、豊富な埋蔵量を誇るバクー油田で、その他、天然資源も豊富な国。
地理的事情で直接は持ち込めないだろけど、こういうところと密接につながっていくことは大切だろう。
住民はトルコ系で、宗教はムスリムが95%、ということなんで、細部はともかく、東トルキスタンともよく似たところがある。日本にとって大事な国だと思う。