火星の月の下で

日記がわり。

○モツレクって何ぞ

音楽タグにしようかと思ったけど、あまりになさけない話題なので、ノーマル趣味系の分類で。
HMVでミヒャエル・ハイドンのCD『レクイエム・ハ短調』を検索してると、いくつかヒット。
最近はこういったマイナー曲でもちゃんと聞けるのが嬉しいなぁ、と思って詳細を知ろうとしたら「モツレクの原型?」とかっていう解説が載ってて、かなりの脱力感。
いや、もちろんわかるよ、モーツァルトのレクイエム、略してモツレク、ていうのは。
別にここが始めた表現じゃないし、ネット上ではもう普通に見る表現だし、ネット時代になってからかなり頻繁に見るようになったし。
確かに「モーツァルトのレクイエム」というのは長いし、省略したくなる気持ちはわかるけど、モツレクはないでしょ。
しかも、匿名書き捨ての掲示板で語るのならともかく、商品説明でこの略語は使ってほしくなかったなぁ。。。
なんかホルモン焼きとかモツ鍋とか連想しちゃうんだよ、語感が下品、というか。
そもそも「レクイエム」だってもともともは愛称、短縮形みたいなもんで、正しくは「死者のためのミサ曲」だったはずで、レクイエムというのも、厳密には正式名称じゃない。
こういう表現、ネット時代以前ではほとんど聞かなかったんだが、ネット時代になってよく聞くようになった。
ネット時代以前でわりとよく使われていたのが、チャイコ(チャイコフスキー)、メン・チャイ(メンデルスゾーンチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲で、カップリングされることが多かった)なんかで、それにしたって、会話文とか、隠語めいたふうにしか使っていなかった。
人名の短縮は、とりわけ外国名をカタカナ表記にしての短縮は、はなはだ無教養、下品だ、という意識が少しあったのである。
商品説明というと、ある種の公的性格をもってくるので、やはりやめてほしかったなぁ、という気がかなり・・・。
とにかく「モツレク」って表現だけは、正式の場では勘弁してください。