火星の月の下で

日記がわり。

○演劇からアニメ、ゲームへ

「ありますか、ありません、それは疑問です」
沙翁が日本に渡ってきた最初の頃、ハムレットの有名なセリフがこんな風に訳されたらしい(出典を確認してないので都市伝説かもしれんけど)けど、昔は名セリフってのが、たいてい演劇(歌舞伎みたいなのも含む)で、次いで銀幕の中のセリフ。
「この曲の終わらざるごとく、わが愛もまた終わりなかるべし」
「君の瞳に乾杯」・・・等、無数にあるだろう。
大衆芸能のメインになるものによって変ってくるわけだが、今はアニメ・ゲームだろう、少なくとも日本では。
僕が一番超広角を上手に使えるんだ!
アニメやゲームだと、こんな風に少しいぢって使われることが増えるようだけど、ともかく、戯曲や映画から移って来ているように思える。
特に『ガンダム』の台詞は、もうほとんどその全てが引用セリフにされてしまっているようで、そういった現象だけで言えば、既にアニメ界の沙翁である、と言えるだろう。
最近だと「ボクと契約して魔法少女になってよ」なんかだろうけど、『ガンダム』の例なんかをみると、これが10年後、20年後にまで使われるかどうか、が重要で、さすがにそれは無理かな。
こういうのが「共通感覚」*1として堆積していくんだろうな、と思った、土曜日の昼下がりであった。

*1:TVアニメ版『うる星やつら』が一世を風靡している頃、よく使われた言い回し。今では普通の現象だけど、ベースにしている基本情報、というだけでなく、それへの想いをも含めて共有できる、その上に展開されるパロディがどんどん昇華していく現象。