火星の月の下で

日記がわり。

○殺陣

平成に入って、とんと時代劇を見なくなってしまったが、それは実写嫌いというより、殺陣のできる俳優がめっきり減ってしまった、少なくとも主役級をこなせる人で、ちゃんとできる人が皆無になってしまったから、というのが最大の要因。
銀幕での剣戟俳優としては、時間的にほぼ最後尾のところに位置しているであろうと思われる、近衛十四郎、大友柳太郎の2人の現役時代にかろうじて間に合った世代だったので、アイドルくずれのちゃらちゃらしたチャンバラごっこには、もう目を覆いたくなるような感覚しか起こらなかった。
斬られ役、あるいは敵役でちゃんとこなせる人はまだいると思うし、ときどきそういうのを目にすることもあるけど、主役級、レギュラー級でそういう人は平成以後、とんと見なくなってしまった。
るろうに剣心』が実写化する、ということで、いろいろキャスティングの話題なんかが出ているけど、これもたぶん剣戟がまったくできないんだろうなぁ、と、憂鬱な気分になる、というかどうせ見ないからいいか、とは思うけど。(笑)
しかしあのテレビアニメは傑作だったからなぁ、原作よりもよくできていた、と思える箇所が多かっただけに、いろいろと複雑な気分になる。