火星の月の下で

日記がわり。

カタツムリを食べる蛇

動物関連はペットに関係しなくてもいつものようにこのペット・タグで。
カタツムリ:尾に該当する部分切って逃げる 沖縄で確認
南西諸島にはでっかいのやら奇妙な形なのやら、かなり豊富な種類のマイマイがいる。
そんな環境で発見されたこの事実。
環境による後天的な変化だと思うけど、その中で少し興味をひくところがここ。

トカゲがしっぽを切って難を逃れるのと同じように、天敵のヘビに襲われた沖縄・八重山諸島のカタツムリは、尾に該当する部分を切り捨てて殻の中に逃げたと日本学術振興会の細将貴・海外特別研究員が3日、英王立協会紀要に発表した。

天敵のヘビ・・・カタツムリを常食とする南西諸島のヘビというと、もうイワサキセダカしかいません。(^_^)
この記事の中ではイワサキセダカヘビの名前が出てこないので、これだと普通のヘビでもカタツムリを食べるような錯覚に陥りますな。
もっとも、環境によっては陸貝類も食べる系統、たとえばミミズ食の連中なんかの中にはいるかもしれんけど、普通にマウスやトカゲ、カエルなんかを食べてる連中はカタツムリは食べません。
そもそもあの殻の中に引っ込んでしまうマイマイ類を食べるために、セダカヘビはかなり特殊な進化をしているので、他のヘビではちょっと無理でしょう。
リンク先の記事ではここまでだが、新聞紙面の方では尾部が再生する個体は殻が完全に形勢される前の幼体に多い、と書かれてあった。
マイマイ幼体ってとんでもなく小さい。
そいつらが襲われて、しかも殻を残して中身(本体)だけ食われる、というのであれば、芸術的な進化をとげた下顎を持つセダカヘビの仲間しか考えられませんな。
この国産のイワサキセダカではなく、フィリピン産のもう少し大型のセダカヘビを飼育していたことがあったが、生体はセダカヘビとしては大型になるものの、繁殖させてみると幼蛇はそうとうに小さい。
そんな小さなセダカヘビの幼蛇は、こういったマイマイの幼体を食べる。
夜行性なのでなかなか観察は難しかったけど、豆粒にピンが入っていくような感じであった。
愛蛇党としては、ひとことこのセダカヘビについても触れてほしかったところであるな。