火星の月の下で

日記がわり。

◎あえて作品名は伏せる〜広がってほしくないので

騒がなくてもいいことを騒いだがために、返って悪い方向にいく、あるいはその業界全体が負の視線で見られてしまう、というのは明確には意識されてないけどけっこう起こってたりする。
先週、とあるアイドルアニメが米国の有名ドラマから場面を剽窃している、というのが少し話題になって、ワタクシも視聴したけど、「まぁ、そうなんだろうけど、言わなきゃわかんねーんじゃね?従ってパロディではなく*1剽窃かもしれんけど、おもろいからいいや」な反応だった。
それっきりでしばらくはその話題も忘れてたんだけど、しばらくして某アンテナサイトにこんな記事があがる。
盗作説はむしろ正実なクリエイティビティと評価すべき
うーむ、君、そういうことはあんまり声高に言わない方が良いよ、と思ったわけだ。
自分の好きな作品がネガティヴな方向で話題になったから、頭に血が上ったのかもしれんけど、こういうのは隠れて楽しむものでしょ。
だいたい法理に照らしても、出るべきところに出たらそうとう不利になる内容で、たいせつなのはそういう場に引っ張り出されないことなのに、こういう発言が至るところから出たりするようなことが起こると逆効果になりかねない。
ただまだこの作品は一般法理がかぎつけてくるほどにはマスに広がってないので問題はなかろうとは思うけれど。
ここにはもう一件問題発言があって「昔からそういうのはあった」発言。
時代が変わると法認識も変わるってのを知らないのかなぁ・・・。
ちなみに、昭和の頃は映画会社とかが宣伝になるからどんどんやってくれ、と漫画業界に頼みに来ていたことなんかも周辺であったし(わたしが漫画を描いてたのはだいたい70年代だが)、5年前に復刊された水野英子さんの『ローマの休日』にもそれに近いことが記載されている。(剽窃を許容する内容ではないけど)
たぶんそこまで大事にはならないとは思うけど、あんまり正当化しようとして大声を出すと、逆に規制が厳しくなることもある、というのを知っておくべきだ。
さらにもう一件、実はこっちの方がはるかに重大だと思ったのだが、この記事を取り上げた、某アンテナサイト

仰るとおりです。

・・・と、正当化に荷担している。
正しいかどうかじゃないんだよなぁ。
一つの事件がジャンル全体に広がっていく、という宮崎事件の二の舞はもうごめんなのですよ。

*1:パロディならば見た瞬間に、全員とは言わないまでも大多数にその元ネタが瞬時に伝わらなければならないから。