火星の月の下で

日記がわり。

◎ちゃんと考えてたら面白いデータになったはずの、町おこし失敗例

アニメで町おこしに失敗した町一覧
着眼点はすごく面白かったのに、とりあげている自治体、および「失敗とした判断」がめちゃくちゃで、頭が悪いことこの上ない。
「失敗したアニメ一覧」ではなく「失敗した町一覧」というのであれば、DVDの売り上げ枚数がどうとか書いてるのは、まともに文が読めない義務教育以下の人間ではないか、という気がする。
しかしこのテーマが面白いことは間違いなく、ちゃん基準を設けて俯瞰してみると、地方自治体の問題なんかが見えてきて面白いのにな、と思い、残念なことこの上ない。
ここは日記だし、ワタクシ個人はめんどいのでそんなことはせんけど、誰か「ちゃんと」調べてくれんかな。
まず第一に「失敗した町」というのであれば、持ち出しになってしまった、というのがまず考えられる。
つまり、企画とか誘致から金がかかってしまい、それを回収するでもなく目に見える形で赤字になってしまった、というもの。
ただし大半の自治体は既にもう相当の赤字であるので「赤字か否か」を判断材料にするのではなく、「その企画によって目に見える形で赤字になった」ということが重要。
次に観光等におけるイメージの悪化、もしくは無影響。
仮に赤字額が増えていても、それによって観光等でプラスになっていたら、必ずしも「失敗した町」には入らないかもしれない。
よって、イメージ悪化。ただしこれは数字として出しにくいので、いいとこ観光客の減少、無変化くらいかな。
まとめると、失敗事例として検出できるのは以下の通り。
1.自治体側が企画に参加していること。
2.企画等でなんらかの予算があてられて、税金が出動したこと。
3.観光客の減少、無変化等で、イメージの悪化につながったこと。・・・この3点かな。
まず一番目。自治体側からの参加がなくてはならない。
つまり、アニメ側が勝手にモデル地を決めて、その結果人気が出た、思ったほどでなかった、空気だった、というのはこの際論外。これは自治体の失敗成功を言うのであれば、そこに自治体側の持ち出しが必須であるからだ。
二番目、その持ち出しの根幹をなす、企画、協力、そしてそれによる財政の出動と赤字。
ここで大事なのは、上にも書いたように、自治体側の赤字がポイントで、DVDがまったく売れなかった、もしくはものすごく売れてヒットした、というのが無関係であることを認識しなくてはならない。あくまでも「失敗したアニメ」ではなく「失敗した町」なのだから。
実際、DVD売り上げはそれほどでもなかったけど、観光でかなりの好影響を出した瀬戸内海アニメもあるしね。*1
そして三番目、イメージの悪化。
これは表面的には観光への影響ではかれるけど、そのうちどれほどまでの部分が該当するアニメ作品が原因なのか、というのが出しにくい。単純な増減であれば出せるし、プラスの方ならわりと簡単なんだが。
これに関しては推測で書いていかないといけない部分もあるので、三つの中では一番不透明かもしれないが、それでもDVDの売り上げ枚数みたいな見当外れなことよりははるかに根幹に近いだろう。
・・・と、これだけ書いてきて、ある作品の名前がほわわーん、と思い浮かんだのだけど、ネガティヴ・キャンペーンみたいなことになるとまずいので作品名と自治体名を書く、もしくは暗示することはやめておく。

*1:ただしあの作品に関しては、自治体側からの持ち出しがどの程度あったのか(アニメ側が勝手にやったのではなく、財政出動があったのは間違いないんだけど)を把握していないので、作品名を書くのはやめておく。