火星の月の下で

日記がわり。

◎原作を再現するとダメな場合

東京ESP』を見てて、どうにも絵がしょぼいのと、男キャラの悲惨なデッサン崩れというかデザインミスみたいなのに閉口していたんだが、これってスタジオのせいっていうのに加えて、原作の絵を再現しようとして失敗してるんじゃないかなぁ、という気がかなりした。
喰霊-零-』がアニメ作品としてあそこまで高い密度、作品性を感じさせてくれたのって、原作をお話だけでなくデザインの上でも換骨奪胎してしてしまったのが成功の要因だったと思う。
実際興味がわいてあのあと原作を読んだのだが、話が違うという以前に、あのひどい絵に愕然としてしまった記憶があったので。
原作『東京ESP』の方はそこからかなり上達はしてるけど、それでもまだ「美人o可愛い女子高生を主人公にしていいレベル」とはとても言い難い。
まぁ30年以上前に自分の絵に絶望してプロをやめた人間が書くことじゃないんだけどさ。(笑)
世間では「ヘタウマ」と言って、ヘタだけど妙に引きつける味があるとか、意図的にデッサンを崩していたりする場合もあるけど、この作品にはあてはまらない。
それでもアニメ化されたわけだから、そこそこ人気はあるのだろうし、お話の魅力を感じる人も多いのだろう、ワタクシにはまったくだったけど。
アニメの文法とマンガの文法ってのは違うものなんだな、というのをあらためて感じた次第。
『ろこどる』みたいなのは良いね、こういうのこそヘタウマの一種なのかな、主流ではないだろうけど。