火星の月の下で

日記がわり。

◎紹介記事の書き方

「おすすめの面白い恋愛漫画まとめ30選」(p://www.dokusyo-geek-ki.com/entry/2016/07/16/175117)を読ませていただく。
ここから個々の作品についてこの方の紹介記事を読んでいったのだが、実に明確な語り口で関心させられた。
いくつか関心したことがあったので、簡単に記載。
・レアなカルト作品に終始しない。
これ、かなり大事なことで、紹介記事であるのに絶版作品だったり、マイナー出版社の異様に入手が困難な作品だったり、古すぎたりしてAmazon等通販に対応していない作品だったり、ひどいときには未邦訳作品だったり(これはわしもよくやってしまう)することがある。
そうではなく、この人はちょっと大きい目の書店にいけばありそうな作品や、超有名作でも上げていている。
ジャンルへの導入ってのは、こういうのが大切なのだと思う。
・長所を重点的にすくいあげる。
たとえば現時点での最新記事『河合荘』(p://www.dokusyo-geek-ki.com/entry/2016/07/17/081009)なのだが、誰でもあれを読むと『めぞん一刻』との類似性に気付いてしまうのだが、そういうことはいっさい書かない。
この作品の状況コメディとしての優秀さや人物造形の巧みさ、ギャグのわかりやすさなんかを適切に伝えてくれている。
紹介記事を書くとどうしても「既に読んでいる立場」から書いてしまい、ついつい批評っぽいことを入れてしまうが、相手が「読んでいない」ことを想定したとき、これはきわめて危険。
たとえどんな有名作であっても「未だ読んでいない読者」というのは確実に存在するのだ。
そもそもそうやってはさみこまれた批評ぽい文章なんか、ほとんどの場合あげ足とりの域を出ておらず、稚拙な知ったかぶりになることの方が普通だしね。
・全貌の呈示。
これは紹介であれ感想であれ批評であれ必須だと思うが、ネタバレをせずに全体の流れがどうなっているのかを記載しておくということ。
こんなところかな、あげられている作品(他にもラノベとかSFとか)にはそれほど凝ったもの、カルト的なモノはないけど、ジャンルとしては必須だよなぁ、と思えるものがあがってて、そういうセレクションでも好感が持てるし、自分が他ブログで紹介記事を書くときもこうでありたい、と思ってしまう。