火星の月の下で

日記がわり。

ヴェデキント『春の目覚め』

ヴェデキント『春の目覚め』の舞台録画がいくつかweb上に上がっていたので、何本かを見た。
ティーフが社会や大人との断絶によってつぶされていくミドルティーンの少年少女たち、というものだけあって、いろいろと現代風にアレンジされてて、それなりに面白い。
特にドイツの高校生たちがムシカンテ仕様でやっているのは楽しく見られた。
アドレスを書くと消されるかもしれないので、書かんけど。

ブロードウェイでも何年か前にミュージカル仕様として上演されてたし、日本でも東京方面でポツポツ上映があるみたいで、表現主義初期の作品としてはかなり生き残っている、という部類かな。
もっともわし的には、末尾に登場する「自殺した少年が、首を小脇に抱えて現れる」場面と仮面の紳士、主人公との3人が象徴的かつ幻想的なやりとりをするところで、そこがちゃんと生き残っているのなら、多少の改変はあっても楽しめるかな、という立場。
いや、改変してたり削られたりしている舞台も、過去に見たことがあるので。(笑)