火星の月の下で

日記がわり。

『炎眼のサイクロプス』を読む

少年ジャンプ2021年3+4合併号を読む。
お目当ては、もちろんこの『炎眼のサイクロプス
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原作:石川理武
作画:宇佐崎しろ
・・・ということで、もちろん目当ては『アクタージュ』の作画担当だったが原作者の破廉恥な事件で休止せざるをえなくなった、あの宇佐崎氏の作画である。
感想としては、さすがに週刊連載で時間に追われていたであろう時とは違い、丁寧な作画になってて、これならまた優秀な原作がついてくれれば十分楽しめそう、と思った。
ただし、背景はかなり白い。(笑)
短編読み切りということもあって、女性は主人公の造形芸術家アンナ一人しかでてこないが、それでもあの独特の目の魅力は健在で、将来コミックスに載るかどうかわからないので、買っておいても十分おつりがきそうなデキだった。

問題は、原作が「つまらない」とまでは言えないにしても、あまり面白い部類ではなかったこと。
ストーリィも弁護士資格のない主人公が「必ず勝つから2000万出せ」とか言ってて、いろいろ穴もありそうな内容。
ま、その辺は、仮に連載とかになれば後付けでいろいろと説明はできそうではあるけど。

ついったで、小沢さとる氏が『アクタージュ』作画の「瞳の描画」の魅力について少し触れていたが、まったく同感で、この絵が本人にまったく責がない不幸な事故で埋もれてしまうのは残念の極みなので、また週刊誌連載に戻ってほしい。