火星の月の下で

日記がわり。

大蛇か否か

「体長2mのヘビ「ボールパイソン」、駐車場で逃げ不明…「発見しても威嚇しないで」 」
(ps://www.yomiuri.co.jp/national/20220417-OYT1T50216/)
記事では「大型のヘビ」と書かれているが、はたしてボールパイソンは大蛇と言えるのだろうか。
先年、ヘビ族としてはほぼ最大級に位置するアミメニシキヘビが民家から脱走してえらい騒ぎになってたが、大蛇と言っていいのは、アミメニシキヘビ(通称レティック)、アフリカンロックパイソン、アナコンダ、そしてこの3種よりはやや小さいがビルマニシキヘビ*1(通称バーミーズ)の4種。
そこへ行くとこのボールパイソンは、確かにニシキヘビ科(最近はパイソン科ともいうらしい)ではあるが、ニシキヘビ科としては中小型で、ニシキヘビ科のグループの中では最もおとなしく、飼育向きと言われている。
もちろん、冬季の寒さ対策等、飼育がたやすいという意味ではないが、それでもニシキヘビ科の中では一番飼いやすく、また入門種のようにとられることもある。
レティックやバーミーズを一般民家で飼うってのは、ちょっと頭おかしいんじゃないか、という気もするが、このボールパイソン、通称「ボール」は性格も温和だし、よほどひどいことをしない限り反撃してくることもない。
ただし痩せても枯れてもパイソンなので、反撃してきたときの牙の鋭さは、一つ間違えると大けがになることもあるけれど。

つうことなので、この前の、真性の大蛇逃亡事件とは一緒の目では見ないでやってほしいな。
良いペットスネークですよ、ボールは。
決して飼育を推奨するわけではありませんが。

*1:正確にはインドニシキヘビのビルマ亜種、とすべきだろうが、ペット市場で出回っているのはほぼこのバーミーズだけなのて、一応こちらの名前を代表としておく。