火星の月の下で

日記がわり。

藤井六冠

王将戦を防衛し、棋王戦を奪取して、いよいよ六冠達成。
名人戦も進出が決定して視野に入ってるし、こりゃ今年中に八冠達成の可能性が出てきたのかしらん。
なんかもう想像がおいつかない。

羽生さんが全冠達成した頃(当時は叡王戦がまだなく全七冠)は、王将戦で谷川さんが一度防衛して、そこから翌年まで、全て防衛して再び王将戦に現れて、という経緯だったので、全冠制覇するのかも、という気分がかなり長く続いていた。
ところが今回の藤井さんの場合、わりと一直線に来ているので、電光石火のごとき速度を感じてしまう。
全貌がなかなかつかみにくいのですよね、見る将としては。
「角換わり」が得意らしい、というのはなんとなくわかるんだけど。

複数タイトル制になってからこれまで、全冠制覇を達成したのは、以下の五人。
・升田三冠。(1957)
・大山二冠~五冠。(1951、1959~1962、1963~1966)
・羽生七冠。(1996)
この中でも全冠期間が長かったのが大山名人で、しかも全冠制覇は三回以上やってる。
羽生さんが七冠達成した時でも、すぐに棋聖戦で三浦さんに敗れているので「やっぱり大山さんが歴代最強かな」という気持ちになったのを覚えているけど、藤井さんはそれすらも越えてしまいそうな勢いである。