火星の月の下で

日記がわり。

▽児ポ法についてもう少し

毎日の記事は捏造?】フィリピンの児童ポルノ”翻訳家”は作り話か?
比島の児ポ法規制は、ここでは取り上げてなかったけど、どうも変態毎日が捏造してた可能性がある、というもの。
この変態の元記事、たしかに最初読んだときはかなりモヤモヤした違和感があって、ひっかかるだけで、なにがひっかかかってるのか判然としないまま検証してみるわけでもなく、日を重ねてしまったのだが(ちょいといま法事で忙しいこともあって)ここにその疑いの姿をかなり明瞭に見せてくれている。
現時点では、可能性がある、というだけで、本当に捏造してたのかどうかはまだわからないけど、捏造だとしたら、このモヤモヤ感はけっこう晴れるんだよなぁ。
後出しジャンケンみたいになってしまうが、この指摘を見た後で元記事を見ると、自分のモヤモヤ感の根拠が、この翻訳の問題にあった、というのがなんとなく感じられるようになってきた。
つまり、中進国以下で英語−自国語以外の翻訳をやっている層、というイメージが、この元記事の中でのイメージとまったくリンクしなかったからだ。
比島は朝鮮や支那と同様、日本にやってきている人間が相当多いので(あるいは多かったので)日本語−現地語の翻訳をしている人もいるだろう、という感覚があるかも知れないが、それで生計をまかなっている層というのは、かなり特殊な層に属している、と思ってたからだ。
この特殊な層、というのは、研究者だったり、ビジネスマンの指導的立場にいたり、その他、国の状況によってさまざまだけど、この記事中にあるような、

女性は週2回、出社して漫画の画像が入ったUSBメモリーを受け取り、自宅のパソコンで日本語のせりふ部分を英語に翻訳する。日本語はほとんど話せないが、ネットの辞書機能を使っている。

とはどうにも結びついてこないのであった。
ここでは現地語(比島だとタガログ語等)ではなく英語となっているが「ほとんど話せない」ということなら、風俗渡航経験とかはたぶんないだろうし、そもそも字体がまったく違うのに、どうやって辞書機能を使ったのだろう、元絵は画像だろうから「見て読めない」と入力はたぶん不可、まぁ、画像から文字を抽出してテキスト化するソフトもないではないが、そこまでのスキルがあるようには読めない。
あるいは「話せない」が「読み書きはできる」ということを暗にほのめかせているのかも知れないが、それだともっと違う層に属している人間に見えてしまう。この感覚、つまり読めるけど話せない、というのも、きわめて日本人的な感覚だしね。
北アフリカやインド、南アジアの英語-自国語以外の翻訳現場を少し知っていたので、上のような翻訳事務所というのが、事実を元にして、巧みになにかの異分子を挿入している、なんかそんな感じを受けてしまったのだ。
たぶん、こういう翻訳事務所がある、といったあたりは事実だろう、とは思うが、そこから先がどうも・・・、といったところ。
実際、日本語の翻訳、なんていう作業は、教育の機会水準が相当程度に高い欧州なんかを除くと、相当の難事である。文字が違うというハードルってむちゃくちゃ高くなってくるのだ。
そんなわけで、マンガとはいえ、日本語を翻訳して生計を立てている姿、翻訳実務の姿にひっかかるところが多すぎたのだ。
ということで、以前にも書いたかもしれないが、忘れぬように、一応リンクしておきます。
児童ポルノ法改正案の正体・まとめページ