絶滅危惧種
サキシマス○オとかヨナグ○シュウダといった中型クラスの種から、キノボリト○ゲのような中小型〜小型種にまで網が広がっていきそうな今回の指定。
爬虫類業界ではちょっとしたパニックになっていて、かけこみ需要がけっこういろんなところに入ってきている。いいんかね、おい。(笑)
個別に種類を書くと検索にひっかかるので書かないが、いままで飼育消化してきたツケがきている、といったところか。
欧米、特に独、米、英なんかでも趣味としてスタートした頃にはこういう傾向があったが、今では学者さんだけじゃなく、かなり末端に近い飼育者にまで、希少種をブリーディングをするのは飼育者の義務、野生採集個体よりも自家繁殖個体を流通させる、という意識が徹底してきつつあるが、日本ではまだ「レア」とか「激レア」とかっいうのを好む傾向が強い。
飼育方法もわからず、わかっても飼育できない、そんな種をコレクションのように集めていったり、あるいは平凡な外見なのに、希少種だ、というだけで求めていく傾向がある。
思い出すのがもう21世紀になった2001年だか2002年だかの頃。
哺乳類ではないペット系のある雑誌の編集者が、「殖やそうなんて思わなくていいんだ」とか「貧乏な国から輸入してやってるんだから」とか、平然と言っていたことを思い出す。
ショップの売り文句には「激レア」の文字が躍り、「○月から法律が変わるので飼えなくなります!」をセールス文句にする売り子がいる、というこの現状。
個人的には、規制がかかってそういう種がもう見られない、ということは残念なんだけど、飼育者の意識が「自分に飼えるかどうか」よりも「レア」か「目を引く色彩、形状、生態」か、といった方を重視する傾向がある以上、この措置は仕方ないだろう。実際、南西諸島では採集しすぎでかなり数が減っている、ほとんど絶滅状態になっている種もかなりある。これも個別に名はあげないが。
ただまぁ、晩年の願望として、石垣島か与那国島あたりに移住して、そういった希少種を眺めながら死ねたらなぁ、という気持ちはある。まず確実に不可能だろうとは思うが。