火星の月の下で

日記がわり。

○魔王について

ゲーテの詩にシューベルトが曲をつけたことで有名な『魔王』
広く知られた名曲で、音楽の部分も詩の部分もきわめてすぐれたものだが、これを原語で書くと『Erlkönig』となる。
比較的日本語で近い音を拾ってくると「エァケーニヒ」かな・・・日本語母音には存在しない音が使われているので、強勢のつけ方とかでかなり変わってくるだろうけど。
ただし、古いタイプ機器でウムラウトを表記できなかったりしたときのために、一応違う字での割り振りはできるようになっている。
「ä」→「ae」
「ö」→「oe」
「ü」→「ue」・・・となる。
したがって「ö」が出せないときは「Erlkoenig」と書くのが正しく、「Erlkonig」なんて書いたりタイプしたりしてしまうと、大変恥ずかしいことになる。
ちなみにこの「魔王」、語源から言うと「妖精王」、つまり「ElfenKönig」だったので、ゲーテシューベルトのあの暗い雰囲気からはときとしてややはずれた語感になったりもする。もちろん、州によっては、そういった「妖精王」伝承も数多く残されているけどね。