火星の月の下で

日記がわり。

トカゲの賢さ

トカゲは鳥に匹敵するくらい頭が良い ・・・という記事がスラドに載ってたんだけど、実験の仕方としては正しいのかな。
一応、元ネタの記事
下の方でも書いている人がいるけど、イグアナ類の知能はかなり高いし、東南アジアから中東、北アフリカにかけて広く分布するオオトカゲの仲間は、相当に賢い。
狭いケージに閉じ込めてしまう置物飼いではなく、適当な広さの元で飼育してみると、同体重のほ乳類(霊長類を除く)と変らんのじゃないか、と思えるくらい賢い時がある。
飼育者やその他の近づく人間の視覚的、聴覚的、嗅覚的識別はもちろん、排泄場所を覚えたり*1、欲求を伝えたり、逆にこちらの欲求を感知したり。
ほ乳類と決定的に違う、と感じるのは、集団行動が難しいこと(稀にできる個体もある)くらいで、それ以外の単体で見ると、体重に比例して知能はあがっていくように感じる。
逆に言うと、アノール類のような小型のトカゲだとちょっと辛いかな、とは思うのだが、ここでの実験が少し気になるところで、たとえば、熱遮断、もしくは、熱による差を考えた上での実験なのだろうか。
小型の熱帯トカゲは熱に敏感なので「覚えた」のではなくて、人の体温等がうつって、餌がある場所の熱量を感知したのではないか、という疑いがあるんだが。
ちなみに、爬虫類では蛇を一番多く飼っているが、飼育者の識別程度は、1年も飼っていれば中型種であればたいていできる。
ただ蛇は現在まで発見された種、すべてにおいて肉食で、草食の蛇はいないこと、独特の嗅覚装置や熱量感知器官(ピット)、フェロモン感知装置をもっていたりするので、この手のマウス実験を応用しました、といった類の実験はまずできないだろうな。

*1:排泄場所は訓練がいるけど、それでも中型以上のオオトカゲやイグアナ、大型のアガマ類なら、それほど困難ではない。