火星の月の下で

日記がわり。

NHK杯で、新鋭実力派五段vs奨励会初段

近藤誠也五段 対 加藤桃子女王。
当然のごとく近藤五段の完勝。
近藤五段と言えば、ここ数年の奨励会卒業者の中でもダントツの実力派で、藤井聡太四段や青嶋五段なんかとともに近い将来タイトル戦に出てきてもなんら不思議ではない若手実力派の一人。
それに女流枠から加藤女王が挑戦する形になったのだけど・・・。
素人目に見ても実力差が歴然。
考えてみればあたり前で、女王は奨励会にも所属していて、初段。
ついこの前、初段から降級して1級に落ちていたので、ひょっとするとこの対局時点では1級だったかも知れない。
女性の奨励会入段者が出てくるようになって、そのこと自体はめでたいことなんだけど、それによって女流と一般棋士との力量差が視覚化されるようにもなってきた。
現在奨励会の最高峰、三段リーグにいる女性は里見三段と西山三段の二人。
はたして彼女達がめでたく四段になれるのかどうか、というのがこれからしばらくの間話題になりそうだけど、女性のトップがこのあたりだ、ということが明確になってしまっているので、はたして女流枠を設ける意味があるのかな、という気もしてくるわけだ。
かつて女流枠から参加した棋士がこのNHK杯で男性棋士に勝った例もあったけど、今に比べて奨励会参加者が極端に少なかった時代。(今でも少ないけど)
女流の参加を制限する、ということになるといろいろ面倒なことになるので、「たとえ女性であっても奨励会会員は参加資格なし」を徹底するべきなんじゃないかなぁ・・・。
初段〜三段の男性奨励会員が少し気の毒にも思えてしまったりするし。