火星の月の下で

日記がわり。

岩波文庫は若者の友

岩波文庫の所持数で学力が丸見えに」
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/5955054.html

文中にも出てくるけど、岩波って元が左翼系なのでそういう系統が多いのは仕方ないけど、それ一色ってわけでもなくて百科全書的な面白さもある。
それゆえ間口が広いので、ある程度の知力があれば一度は溺れてしまうだろうし、溺れた方が良い。
ある程度原書で読む方が楽になってくるとそうでもないが、若い頃にはこういうのでその入り口を知っておくのも良いんじゃないかな。
もちろん「こんなのが日本をダメにした」みたいなのも、かなりの数あるけど。

巻末にある昭和2年の「読書子に寄す」
「吾人は範をかのレクラム文庫にとり」
とあるが、大昔これを見たときには、
「レクラム文庫を目指してるんなら、もちっと真面目に、広く深く渉猟しろよ」
と思った時期もあったけど、今になってみると、存在意義はそれなりにあったな、という想いはある。
日本の海外文庫の中では一番まともだしね。